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ソリストは嘘つきだ

第1章 SOLO



(ウッ、出る…!)

昂ぶりに突き上げられて、込み上げる射精感。タマが持ち上がり、今にも解放したいと訴えかける。
ああオレ、多分今最高にマヌケな顔をしている。

桃浜の顔を見つめながらラストスパートをかける。何も知らない彼女の顔。

好きだ、桃浜。好きだ、好きなんだ。

チュプチュプと響く水音。

桃浜、出したい。いいだろ?いいって言ってくれよ。桃浜、桃浜、桃浜…

「ッ、……ぐ、ぅ………〜〜〜〜っ……!!!」

懸命に堪えようとしたけれど、口の端から声が漏れた。それくらい、桃浜の寝顔を見ながらのオナニーは破壊力が凄いってことだ。

かたわらに転がっていた箱から急いでティッシュを抜き取り、先端にあてがう。

瞬間、びゅるびゅるっ、という感触。

「ァ゛……………ぅ………………」

手の中でそれがしなり、びゅくびゅくと放出を続ける。

出て行く、全部。オレの中に溜め込んだものが。オレの浅ましいものが、全部。流れ出ていく。

(あ…止まらない、まだ、出る…クソ…)

片手で更にティッシュを抜き取り、当てた。どこにこんなに溜まっていたんだか知らないが、びゅーびゅー出るものは出るんだから仕方ない。



(収まった、か)

どくどくと長い射精が終ったことを確認し、オレは柔らかくなったそいつを慎重にしごいて、中に残った精液を絞り出した。

(桃浜…………)

ティッシュを何重にもくるんでゴミ箱に投げ込む。
少し考えて、通学カバンからいらないプリントを何枚か取り出し、ティッシュが隠れるようにゴミ箱に突っ込んだ。

ムスコをパンツの中におさめ、ズボンのチャックを戻す。
立ち上がって換気のために窓を開け、トイレへ行って手も洗った。
証拠隠滅、完了だ。
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