第6章 媚薬
男はガーターベルトを外したが、思いついたように言った。
「でもご褒美の前に、せっかく媚薬をたくさん飲ませてるんだし、他のこともやっておこうかな」
灯翠が連れていかれたのは、壁から壁へ長いロープが張ってあるところだった。
灯翠はそこを跨がされた。
ちょうど秘部にロープが擦るくらいである。
目隠しと口枷、そしてアームグローブを後ろ手につけられた灯翠は、足の拘束だけを解かれた。
「このロープをはしっこまで渡れたら、もっと気持ちいいご褒美をあげるからね」
男に言われ、灯翠はロープを進み始める。
しかし、
「んんっ…!」
びしょびしょの秘部やクリトリスをロープが刺激し、悶える灯翠は、なかなか進むことが出来ない。
濃い媚薬を何日も飲まされ続けたせいで敏感になっている身体は、ロープだけで何度もイってしまう。
「んふぅっ!んっ…んんっ!」
身を捩らせ、足をビクビクと痙攣させながら、灯翠は歩みを進めた。その都度快楽が襲い、秘部どころか床までもびしょびしょになっている。
「んっ!?」
途中、灯翠は急に快楽が強まるのを感じた。
ロープに結び目が作られ、突起になっているのだ。
「ああ、気付いちゃったね。そこ、気持ちいいでしょ?」
男がクスリと笑う。
結び目がクリトリスを刺激し、灯翠は堪らなくなった。
進むことをやめ、その場で腰を降り始める。
「んんっ…ふっ、ふぅん…っ!」
「 ふふ、気持ちよすぎて進めない?」
「ん…んふぅ…っ!」
しばらくして灯翠は身体を痙攣させ、絶頂に達した。
ロープに跨った足がガクガクと震え、行き場のない快楽に身をよじらせる。
「ほら、先へ進まないと」
男に言われ、灯翠は再び歩みを進めた。