第3章 【xx】魔法の鏡は誰のもの?【閑話】
*ボスについて
「ねぇベルくん、ボスってどんな人だったの?」
「あぁ、ボス?ボスはかっきー」
「かっきー……強いんだ?」
「めちゃくちゃ。おまえきっと一発で死ぬよ」
「……反感買わないようにしよう……」
「あーでもボスの話なんか久々にしたな」
「え、そうなの?」
「なんかタブーっぽくなってっから。スクアーロ落ち込むし」
「ああ、確かにね……」
「聞いちゃったのかよ」
「聞いちゃったの」
「うしし、バカな奴ー。怒られたろ?」
「怒られはしなかったけど、機嫌悪そうだったかな」
「明日あたりSランク任務押しつけてくるんじゃね」
「スクアーロはそういうことしないと思いたいけどなぁ」
「わかんねーよ。あいつボスの事になると目の色変わるもん」
「それも確かにね……」
「あーあ、早く帰って来ねーかな、ボス」
「ベルくん、ボス好きなんだ?」
「はあ?好きってなんだよ。そーゆーんじゃねー」
「えぇ、そうなの?」
「好きとか嫌いとかじゃねーの。オレにとってボスはボスなわけ」
「うん、よくわからない」
「しししっ、仕方ねーな。氷雨バカだもんな」
「そんな、ことないと、思いたい……」
「氷雨、ボスに認めてもらえないかもな。ボス弱ぇやつ嫌いだし」
「そんなまさか!?」
「全然あり得る話だと思うけど」
「えぇ……すごく不安になってくるんですけど」
「まー、そんときはオレが口利いてやるよ」
「え、マジ?」
「マジ。こいつはオレの暇潰し要員です、ってな。うししっ」
「ああ、なんか喜べない感じだね……」
「喜べよ。王子に相手してもらえるとか光栄だろ」
「まあ、楽しいのは認めるけどね」
「しししっ、そー言ってりゃーいいんだよ」