第8章 【xx】零時の鐘が鳴るまで【閑話】
*イタリア主力戦の朝
「べ、ベル……機嫌直して?」
「やだ」
「ごめんって……」
「オレがどんな気持ちで寝たかわかってんの?」
「察するに余りあると承知しております…」
「最近のおまえ生意気すぎ。ムカつく。ちょっと甘くしてやりゃ調子に乗りやがって」
「そ、そんなつもりはないってば!」
「オレ生意気なやつが一番キライなんだよね」
「〜〜〜〜っわ、わかった!怒らせてるのはわかったから!!」
「わかったから……何」
「ミ、ミルフィオーレとの抗争が終わったら……とことんベルに付き合うから。約束する」
「!……ふーん。オレの好きにしていいの?」
「どうぞ!女に二言はないよ!」
「 言 っ た な ? 」
「……え」
「一晩とか、なまっちょろい事考えてんじゃねーぞ。一昼夜離してやんないから」
「えっ」
「泣いてイヤがっても一切聞かねーし」
「ちょっ」
「ししっ、たんのしみー。おまえがどんな顔で"もう許して"って縋ってくるか…考えただけでゾクゾクすんね」
「待っ」
「もう言質取ったから。女に二言はない、だっけ?頼もしくてたまんないね。しししっ」
「……お手柔らかにお願いします……」
「やぁだね、うししっ」
「(機嫌は直ったけど……うう、謀られた……!!)」