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【短編集】慟哭のファンタジア【HQ】【裏】

第30章 主よ甘き日々を終わりまで(烏養繋心)


お腹の奥がじわじわと熱くなってそこでやっと指がまだ私のナカを弄っていることを思い出した。
きゅ、きゅ、と規則的に絞るように締めてしまい、恥ずかしくて目を閉じた。
「んんっ……!!」
我慢していた声も出てしまい、誤魔化すように顔をそらす。
繋心さんは少しだけ眉間にシワを寄せると、もういいか、と掠れた声で呟いた。

初めてシて貰ったときみたいにすごく優しく、労るように、割れ目に熱いのが挿入ってくる。
「ふ…ぁっ…あぁ…」
なんとか声を抑えたいのに、全然できそうになくて、気持ちいい感覚の波間がどんどん押し寄せてくる。
お腹の奥にある一点をコツコツノックされ、冷たいような熱いような感覚が身体中を走る。
「ああ…!!!いやぁっ…!!!」
足のつま先まで力が入る。
そこでやっと達したことに気づいた。
過敏になっているのに、腰を回すようにまたナカの一点を擦られて、また呆気なく身体は昇っていこうとする。 
「ん…!あぁぁっ…!!」
身体が勝手にカタチをしめつけて、全身を震わせてその快感に身を投じる。
遅れてナカのものが大きくなって、脈を打ってるのをゆっくり感じる。
「ごめん…!」
溶けていく意識の中で、なんで謝られたのか考えていた。


数ヶ月一緒に暮らして、段々こういう関係になっていったけど、私は彼女でもない。
でも、なんでスるのか聞くのが怖くて聞けない。
嫌じゃないし、むしろ、シてほしい、なんて…思ってしまっていて…。
もし、好きと伝えてそんなつもりないと言われたり、拒否されたりされたらと思うと……。
頭がふわふわして回らない、また起きてから考えよう。
私と繋心さんとの、よくわからない関係の生活。
今は手放せないから……。
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