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POLLUTE 没ネタ[R-18込み]

第1章 1


「はい、今日は鬼道の暗唱の抜き打ちテストをします。」
辺りにブーイングが起きる。
すると先生と呼ばれた彼女はそれを無視して問題用紙を取り出した。
「暗唱、と言っても口頭ではなく筆記、漢字まで書けて一問五点、三十番台までの計二十問で百点満点です。このテストで七十点以下だった生徒は今日の放課後居残りですよ。」
問題用紙が配られると、生徒達のブーイングが止まる。
その様子を見ながら、ルキアはチャンスだと心の中でほくそ笑んだ。
(昨日聞きに行ったところだ!)
そう、その範囲は、昨日真央霊術院にある鬼道実習準備室(の部屋)に恋次と共に聞きに行ったところだった。
問題用紙に付属されている回答用紙を切り離し、問題に取り掛かる。
問題用紙に書かれている文字を見て、綺麗な読みやすい字だと思い、ルキアは口元に弧を描いた。











「はい、七十点以下は放課後、鬼道実習準備室に来てください。」
ルキアは自身の点数を一瞥し、歯噛みした。


------六十五点だと………!


あと一問、されど一問。
ルキアは半分涙目になりながら、の顔を恐る恐る見た。
いつもと変わりない笑顔だが、長い付き合いであるルキアは、彼女が怒っていることに気がついていた。
「ひぃっ」
小さく悲鳴が漏れる。
なんだと生徒達の視線が集まるのも気にせず、ルキアはカタカタと震えた。
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