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藍色の糸

第3章 藍色の糸 参


部活が決まった日から何事もパッとした事もなく学園に来て一週間が経った。

金吾「結先輩!! 部活正式に決まりましたね」

私の言葉を聞かずに決まってしまった部活は本当に正式に入ることになってしまった。帰宅部行っとけば良かった。

結「金吾は何で小学生なのに部活やってるの?」

金吾「俺、剣道好きで何とか戸部先生にやらせて下さいと言ったらやらせてくれるようになったんです。」

戸部先生は若い頃剣道の道場破りをしていたらしく、剣道界の中では凄く有名らしい。その事を知った金吾が戸部先生にお願いして、剣道部を作ったらしい。

金吾「 結先輩も知ってますよ! 」

結 「え、何を?」

金吾「 結先輩のお祖父さんは剣道界の中でトップで、竹刀を持ち戦う姿は本当の侍みたいで、『現世に生き残った侍』だとか言われ尊敬されています!!」

目を輝せながら説を話す金吾は、本当に剣道が好きなんだと分かる。

確かに私のお祖父ちゃんは凄い。竹刀をもつと人がかわる。だが、持っていないとただの元気で頑固な老人だ。

父以上に面白い事を言ってくるが、正直笑えない。

ちゃんと現代の流行りにも乗っているお祖父ちゃん。携帯もスマホだ。

メールだって私より早い。この頃使う顔文字は
『\\\└('ω')┘////』だ。
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