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【ペルソナ4】 Shining one Day by day

第7章 ノイズの交差点


人気沸騰寸前のアイドル、りせちーこと久慈川りせが突然芸能界を休業し、この町へ引っ越しして来たことで稲羽市では今、混乱と興奮の渦に巻き込まれていた。


学校中のミーハーな男女は勿論、花村先輩までがこの事に浮かれてしまっている事に、少々苛立ちを覚える。


―その久慈川りせが、マヨナカテレビに映った―


これまでの流れだと、おそらく今度も彼女はテレビの中に落とされてしまうだろう。
そう結論を出した特捜隊の面々。


見張りを立てて今度こそ犯人を捕まえようと躍起になる中、天城先輩と里中先輩は外せない用事があり、後から合流するとの事。


残ったのは、事実上特捜隊のリーダーの鳴上先輩と花村先輩、それに完二と私。


いざ出発と言う所で、鳴上先輩が少し困った表情を浮かべていた。


「先輩、どうしたんですか?」

「どうしよう。こんな時に菜々子が一人で家に・・・」


確かに、ここの所稲羽市全体が騒がしく物騒だ。
普段いないような人達がウロウロしている。

こんな日に小学一年生の女の子を家に長時間留守にする訳にもいかない。


「あの、先輩。もし私で良かったら、菜々子ちゃんの事、見ますけど・・・?」

「睦月、本当か。助かる」

「俺らとしても、リーダーが居ないのはちょっと不安だしな」

花村先輩と完二もそれに同意してくれる。

「睦月、ありがとう。それじゃあ菜々子の事、よろしく頼む」

心底安心したという先輩の柔らかい笑み。

「はい!任せてください!」

そうして私は堂島家へ一人足を運んだ。
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