Dr.Heart Stealear [ONE PIECE]
第10章 END
女人国で語り継がれる1人の女と海賊の物語。
母から娘、娘から孫へ…
一つの恋が女人国の歴史を変えた。
今では女が自ら海へ出て将来を共にする相手を探しに行く。
また、理由があり漂流している者なら拒まずに快く受け入れ、その中から将来を誓う者もいる。
そして、湾岸で暮らす一つの家族。
めったに帰ってこない夫を待ち続けいつ帰って来てもいいように北の海の酒の用意、初めて会った時に出した料理がすぐに作れるようにしている妻。
「やっぱり美味いな。」
「ふふ、ありがとうございます。」
「なまえ…幸せか?」
「もちろんです。約束、ちゃんと守ってくれてます。」
「ならいいんだ。」
昔よりも表情が柔らかくなった彼。
「愛してる。」
「愛してます。」
目を見て「愛してる」と言ってくれる彼。
「次は、少し長いかもな。」
「大丈夫です。長くても、無事に帰ってきてくれれば。」
キラキラと朝日を浴び輝く海をバックに唇を重ねる。
2人の薬指には海の様に青く光る石。
「いってらっしゃい。」
「あぁ。」
少し色が剥げた黄色い潜水艦がまた海に潜る。
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Thank you To readers.