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休載P4A 【 My happy definition】

第6章 不良くん(アニメの5話)





悠くんが不良になった。


「学校きてなかった?というか、一緒に来てたのにいないよ!?」

「あいつサボりか!やるなぁ~」

「そういう問題じゃないでしょ!鳴上君信じらんない!」


午前中だけだが、彼は学校をサボったのだ。


風のうわさで、悠くんは海老原さんとサボっていたようだ。



「悠くん、サボるのはよくないと思うんだよ」

「はい」

夜、菜々子を寝かしつけてから、悠くんを問い詰めてみると、彼はバスケ部に入部したらしく、その買い出しを手伝いに付き合ってほしいと頼まれたのだと。

「悠くんの学校生活は悠くんのものだけど、やっぱりサボるのはよくないよ。こういうこと、あんまり言わないほうがいいのかもしれないけど・・」


少し勝手すぎたかな、と自分でも思ってしまい自分でもわかるくらい最後の方の言葉はもごもごしていたと思う。


「いや、ありがとう。気にかけてくれて、うれしい」

「ぇっ、え??そうなの?ならいいっか」


へにゃりと笑えば、悠くんも笑っていた。なんだか居心地良い。


「そうだ、今度練習試合があるかもしれないんだ。
ルナさん、見に来てくれないか」

「そうなの?うん、菜々子はいけないかもしれないけど、いくよっ。詳しく決まったら、絶対に教えてね?」

「もちろん」


ガッツポーズを決める悠くん。すごいやる気満々なんだな、と彼がスポーツ好きなのを記憶しておこう。

すっかりお怒りモードで空気が重かったものが、だいぶ軽くなってしまった。これはこれでいいので、おやすみをして眠ることにした。






数日後に練習試合があったが、悠くんのチームは負けてしまった。でも、あまり関わったことがないが一条くんがかっこいいシュートを決めて、とてもいい試合だった。

終盤、なんだか選手のベンチで千枝と海老原さんがとっ組合をしていたが、あそこまで仲が悪かったとは知らなかった。


「「「おつかれーっす(さまー)」」」


私まで混ぜてもらって、愛屋で打ち上げが開かれた。久々にここの肉丼を食べ、ボリューミーだけれどタレが絡まったご飯はすごくおいしい。出前もしてくれるみたい。




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