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御伽アンダンテ【HQ】【裏】

第3章 ガラス細工


「…!!!!はな、離して…!」
「離さない」
「こ、怖い…!怖いの…!」
「怖くない」
やがて、腕の中でもがくのがふと止まる。
諦めたように静かに力が抜けた。
「、好きだ」
「…!?」
「もしお前が強くならなくても、一生側で守る」
「私は…っ自分が、嫌い…」
「俺が好きならそれでいい」
顔を赤くすると、上目遣いで俺を見てくる。
初めて感じる肉欲に、自分自身戸惑いを隠せない。
怖がらせたくはない。
そっとその気持ちを押し込める。
抑えきれない感情が溢れだして止まらない。
「牛島くん、…私…まだ」
「返事はしなくていい。
いつかが、自身がそれは選ぶことだ」
「……っ」
「いつまでも待つ、だから、せめて」
せめて今だけ、この繊細な身体を抱き締めることを許して欲しい。

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