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その先立ち入り禁止!【R18】

第5章 どうにでもなれ


郁翔side

最近、ある所からの電話がしつこい。

「はい。」

「お、出た出た。どうだ?西園寺家は。」

「特に変わりはありません。」

「そうじゃなくて。弱点だよ。何か分かったか?」

「・・・はい。」

電話の相手は男。

「お前、裏切ったりしたら許さねぇからな。」

「分かってます。」

毎日かかってきていて嫌気がさし、しばらく無視をしていた。
それに、すでに蓮様の下は離れている。

蓮様の執事を辞めてまだ数日しか経っていない。
蓮様の事を愛した状態で側にいるのも辛く、電話の相手からの被害を受けないように執事を辞めた。

元々、俺が蓮様の下に来たのはある目的があったからだ。
初めは「こんな餓鬼の執事とか死んでも御免だ。」と思っていた。
それも今となっては恋愛感情を持つことになってしまった。

「郁翔ぉ!お前何着信拒否してんだよ!ちゃんと連絡・・・」

「執事は辞めました。俺はこの計画からも外れます。お世話になりました。」

「は?」

電話越しに話す。

「お前・・・ふざけんな!」

その言葉を無視して電話を切った。

蓮様、どうかお幸せに。
私はもう貴方のもとには戻りません。
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