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その先立ち入り禁止!【R18】

第3章 構って欲しいだけ


郁翔side

俺は最低だ。
蓮様に酷い事を。
未だに昨日の事が忘れられない。
あの蓮様の顔、声、身体・・・
誰にも渡したくない。

分かっている。
駄目なことは。
ただ、辛い。
誰よりも側にいるのに伝えられない。
隣に立てない。
勿論、住む世界が違うし、身分だって正反対。
それを承知で執事をしてる。

「熱・・・下がらない。」

体調は悪かったが、仕事をしない訳にもいかず。
蓮様の為にも働かなければ。

蓮様が帰ってきたら、いつも通りに接するのが主人の為。
ここに居ていいと言ってくださったんだ。
だったら、『執事として』振る舞わなければ。
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