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名探偵コナン 短編集

第1章 眠り姫は誓いのキスで【降谷零】


降谷Side

一年前、組織は壊滅した。



俺たち公安警察は連邦捜査局と協力し、最後の決戦に挑んだ。
その時、彼女は組織の最高幹部に勝負を挑み、深手を負い、すぐさま部下である風見によって警察病院へ搬送された。
出血多量により手術は困難を極めた。


結果手術は無事成功。
しかし彼女はこの一年間、目を覚ましてはいない。

組織が壊滅し、『江戸川コナン』や『灰原哀』は元の姿に戻った。
組織がまだ存在していた時に彼女は蘭さん達と仲良くしていたようで、蘭さんや毛利さん、園子さん達が何度も見舞いに来て、「彼女が暇しないように」と最近あった出来事など、他愛もない話を沢山していた。

多くの人が彼女が目覚めるのを強く願っているのにどうして目覚めない?
早く彼女の瞳をしっかりと見て「よくやった」と抱きしめてやりたい。
彼女は俺の腕に抱かれて髪を撫でてもらうのが好きだったからな…

「すべてが終わったら結婚しよう」とも約束した。

彼女が眠ってから赤井達と残党狩りをしてすべてが終った。


彼女の左手の薬指には最後の決戦の前日に渡した婚約指輪が煌めいている。
渡したときは丁度だったのに、今では彼女は痩せ細り指輪はぶかぶかだ。
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