ここはシリーズif短編【HUNTER×HUNTER】
第7章 彼女は花に成る
「ねぇ…………何してるの。」
「直ぐに連絡気付かず………すみません!!!あの………「信じて疑わないなんて俺が間違ってたよ。」
「……あの!!私………イルミさんに黙ってて………でも………「今までの俺ならこんな事には成らなかった。」
「帰ってケーキを作ります!黙っててすみません………でも!サプライズしてイルミさんをびっくりさせたくて!!!」
「………沙夜子は俺だけじゃなかったんだね。」
「違うんですイルミさん!!!」
途端に今までに無い力で腕を掴まれ激しい痛みが身体に走る
しかし其れよりも彼に話しを聞いて貰う事に必死だった
「心配とか誤解を招いてしまったのは私です………!すみません!!」
「イルミさん………私の話しを聞いてください………!!!」
「…………ケーキを…………ケーキをイルミさんに…………」
「イルミさん………?」
彼は私の声をまるで聞いてはいなかった
乱暴に身体を引き摺られる様に部屋へ連れられる間私は喉が枯れる程に声を出し続けた
彼は部屋に戻ると無機質な表情に酷く浮いた悲痛な瞳を覗かせた
私達は何度も喧嘩を繰り返して来た
その都度私は彼に愛を
誠意を伝えた筈だった
私は彼の優しさに甘えてしまっていて
彼が傷付いている事に鈍感に成っていたのだろうか
ピリピリと肌を震わせる殺気
罪悪感にズキズキと痛む胸