• テキストサイズ

ここはシリーズif短編【HUNTER×HUNTER】

第4章 上司はイルミさん






オフィス街でも一際大きなビルは私が3ヶ月前に奇跡的に入社出来た世界にも名を連ねる日本有数のトップ企業だ

私はグレーのスーツに身を包みカツカツと音を立てて颯爽と道を行く

堂々と誰しもが知るビルに入るのは何時でもワクワクとした

新品のヒールを鳴らして得意顔で歩いていた私だが溝にはまって豪快に転ぶ

少し破れてしまったストッキング


沢山の人が行き交う会社の真ん前で転ぶなんてついてない……しかし転ぼうが転ばまいが私は一流企業の社員なのだ


本当は羞恥心のあまり顔が爆発しそうだったが颯爽と立ち上がり何食わぬ顔でビルへ入った


バッグから社員証を取り出して首にぶら下げる

少し列に並びゲートでかざせばけたたましいアラームが鳴った


「!?」


背後の列からは舌打ちやブーイングが聞こえて私はパニックに成りながらも何度も社員証をかざす

直ぐに走って来た警備員さんに確保されて言われたのは
「上階の社員は左のゲート、君は右のゲート」という全く知らなかったルールだった

………何故今まで誰も教えてくれなかったのか……これじゃあ新人は皆一度はアラームを鳴らす事になるのに……

なんて考えながらも頭を下げてそそくさとエレベーターに乗った


9階で開いたエレベーターから飛び降りる

遅刻しそうなのだ。一刻も早くパソコンを立ち上げなければ……!

破れたストッキングも其のままに席までダッシュしてパソコンを立ち上げると遅刻ギリギリ1分前だった


(………ッセーフ!!!!!)


しかしデスクの遥か遠くから私を見ていた大きな瞳はすっと細められていて私はじんわり汗を浮かべる


/ 53ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp