第4章 教えてあげない*
荒々しくブラをたくし上げ、間髪入れずに両手で胸を包み込む。
清楚な容貌からは想像もつかないたわわな乳房。
有り余る果実を揉みしだき、赤ん坊のようにしゃぶりついた。
じゅぱっ、じゅる…
音を立てて甘美な肌を味わっていると、沙里さんが俺の髪に手を伸ばす。
頭をしなやかな手つきで優しく撫でられ、俺はなんだか…凄く安心した。
(俺を受け入れてくれてるんだ…)
胸にじわじわと染み渡る幸福感。
柔らかくて温かい沙里さんの胸に顔を埋め、深く息を吸い込む。
すると、花の香りのボディークリームが鼻腔を擽った。
頭の中に楽園のお花畑が浮かび、思わず口元が緩んでしまう。
「はぁ…沙里さん……って、え?」
性急に、沙里さんの股に伸ばした右手。
拙い動きで下着をずらし、薄い下草を掻き分けたのだけど…
探り当てた秘裂から何か―――ゴム製の紐が垂れていて、それに触れた俺は驚いて顔を上げた。
「これ、もしかして…。」
体を起こして沙里さんに尋ねると、彼女は顔を赤らめて目線を逸らす。
紐は下着に挟まっていたらしいリモコンのような物に繋がっていて、俺はそのリモコンを手に取った。
「引っ張っても…?」
…コクリ、と彼女が頷いたので、俺は紐を握り締める。
恐る恐る…ゆっくり引き抜くと、愛液に塗れた楕円形のローターがニュルっと飛び出した。
「んっ…」
「おわっ、……!」
シーツの上を跳ね回るピンク色を眺め、精子みたいな形してんな…なんて茶化してみる。
「もしかして、ずっと入れてたんですか?」
「…寂しい気持ちを紛らわそうと思ったの。」
「沙里さん…こんなもの使わなくても、これからは俺が相手をしてあげますよ。」
沙里さんが以外にもエッチだったことに驚きつつ、感じたことのない興奮が体を侵食してゆく。