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真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】

第13章 真選組の慰安旅行


名無し「でも無茶しないで。私の為に怪我する総悟は見たくない。

総悟は真選組にとって大事な一番隊隊長なんだから。

はい、できた。私戻るから酔い覚めたら帰ってきなよ」

そう伝えて立ち上がった時だった。

パシッ―――――――――

総悟「待ちなせぇ」

総悟に腕を引かれたと思うと次の瞬間私は総悟の膝の上に座る形になっていた。

名無し「ちょ、何よ…」

総悟「ふざけんのもいい加減にしろィ」

え、怒ってる…?普段怒らないからめっちゃ怖いんだけど。

総悟「『自分の為に俺が怪我するのは見たくない』?

俺は名無しが怪我するのを見たくねぇだけでさァ!」

名無し「総悟…?」

総悟「『真選組にとって大事な一番隊隊長』?

なら名無しは俺にとって大事な奴でさァ。大事な奴を
無茶して守って何が悪いんでィ!

もっと自分を大事にしなせぇ!!」

名無し「ごめん…」

総悟がこんなに私の事思ってくれてたなんて…

そりゃ、怒るよね…

総悟「悪ぃ、酔うと自制が効かないんでさァ」

総悟は腕で目を隠して大きくため息をついた。

総悟「………!?」

私は総悟を抱きしめた。

名無し「ありがとう、私弱いから…私のせいで総悟が傷付くのが怖かった…」

総悟の心臓の鼓動が早くなるのが分かる。

総悟は私の背中に腕を回してなだめるようにさすってくれる。

総悟「大丈夫でさァ。名無しが危なかったらすぐに助けてやるんでィ。

そん時は何も考えずに守られとけば良いんでさァ」

名無し「総悟ぉ……」

既に涙が溢れそうになる。

総悟「名無しは泣き虫ですねィ…」

総悟は私の体を離すとゆっくりとキスをした。

名無し「っ///」

総悟「酔った勢いだと思って許して下せぇ」

名無し「また、からかう気!?///」

総悟は少し寂しそうな目をして笑う。

名無し「もぅ……………………………はぁ…」

隣にあったビーチチェアを総悟が座ってるのとくっつける。

総悟「何してるんでィ」

名無し「総悟の酔いが覚めるまで一緒にいるの…」

総悟は優しく笑って私の手を握った。

私もその手を握り返す。

それからはただただ静かな波の音を聴いていた
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