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真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】

第19章 真選組のクリスマス


総悟「…………ふっ、これから気を付けるんですかィ?」

一瞬怒りをあらわにした総悟だったが突然柔らかく笑った。

名無し「え、あ、うん!だから今回の事は…」

ドンッ―――――――――

次の瞬間私の体は壁に押し付けられていた。

頭の横には総悟の両腕が………つまり壁ドンされている。

名無し「え、何急に…」

総悟の顔から笑顔は跡形もなく消えていた。

代わりにその表情は影を落として危ない雰囲気を漂わせていた。

名無し「ちょっと、離れて…」

その問いかけは総悟には届いていないようで徐々に総悟の顔が近づいてくる。

名無し「え、総悟っ」

キスされると思い、ギュッと目を瞑った。

総悟「何が"これからは気を付ける"なんですかィ?

これじゃされるがままでさァ」

総悟は唇が当たる寸前で動きを止めた。

名無し「ちょっと!何でこんな…」

目を開けて文句を言いかけたが、それは喉の奥で詰まってしまった。

総悟は顔を真っ赤にして悔しそうにうつむいていたから。

名無し「総悟…」

総悟は壁を抑えていた手を離すとそっと私を抱きしめた。

総悟「俺が付いていないばかりに…」

その声は少し震えているような気がした。

割れ物を触るかのような優しい腕に心が締め付けられる。

名無し「ごめんね、ちゃんとはっきりさせなきゃね…」

こんなことになってしまったのも私のせいだ。

前に土方さんに告白してもらったのに返事できていない。

このままだと何も解決しない。

ちゃんと返事しないと…
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