• テキストサイズ

真選組観察方筆頭山崎退と女中のメイキングラブ

第7章 親心





そんな動乱真っ只中のある日、


私の元に松平様がやってきた。






松平
「美奈ちゃん元気〜?」







いつものように煙草の香りを漂わせながら…







佐藤
「………」








松平
「おじさんの娘と同い年の美奈ちゃんが、

豚箱に放り込まれたままだと"ある男"から"ほうれん草"されちまって…

居ても立っても居られずに来てみりゃ…悲しい顔して…

ゔぅっ…おじさん…つい娘と重ねちまって涙がよぉ………

おじさんの独断と偏見で"釈放"してやるからして……

これで足りるか分からねぇーが、故郷の家族の墓参りしてきなぁ…」







松平さんがそう言うと、


眼鏡をかけた松平さん直属の部下であろう方が、


分厚い封筒を私に渡してきた。









松平
「……これからどうするかは、

美奈ちゃんに任せるからして……」








そう言うと、


松平さんは牢屋から出て行った。








安堂
「…そう言う事だから…

美奈さんは自由だよ。ほらほら…こんな冷たい牢から出た出た。」







安堂さんは私の手を取り引っ張り出してくれようとするけど…








佐藤
「……」








私の足は動かない。








(自由になったらどうすれば良いか分からない…

故郷に帰っても…悲しいだけ…)







/ 1121ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp