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【ヒロアカ】アイアム!【オメガバ】

第8章 I am a girl




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拘束具を付けて表彰台に縛り付けられている爆豪

何とも無様な姿ではあったが、彼の足元に印字されているのは、宣誓どおり【1位】の文字。

「うひゃー、本当に1位になったよ」
「ほんとにねー…って、あれ?くるみは?」

エミリが問いかけると、レイナが下の方を指指した。

その指先を辿って見れば、くるみがスマホで写真を連写している。
確かに、会場からは死角になって見えていないのだろうが、
こちらから見れば完全に不審者。

くるみは満足したのか、スマホをポケットに戻すとエミリとレイナの横の席に腰掛ける。


「いい写真撮れた?」
『うん!かっこよかった』
オールマイトが、轟を表彰し、その戸惑う背中を撫でる。


その姿をくるみはなんとも形容しがたい表情で見つめていた。


『轟くん、2位かー…悔しいだろうな…』
くるみはスマホの画像欄をめくりながら、ぼんやりと呟く
エミリはその画像欄を横から覗き見しながら、
「あれ?これ……」

『あ、うん。デクくん』
そのスマホ画面には、ゴールシーンの緑谷出久の写真が1枚だけ紛れていた。

「なんでこの人も写真撮ったの?」


『私途中でリタイヤして、この時ちょうどゴール近辺にいたんだよね
爆豪くんか、轟くんが来ると思って、カメラ構えてたの
でも違うからって消すのも申し訳ないし…
いい写真だよね、うまく撮れたと思うの。』


くるみはヘラっと笑って、でも溜息をついた。

『轟くんと、爆豪くんの写真も撮れたんだけど…
なんか爆豪くんはブレちゃった…爆破で飛んでたからかなぁ…』

見せてもらった一枚の写真は、確かに、ブレと黒煙で何がなんやらわからない。

「うわぁ…ドンマイ」

くるみは、スマホをまた構えた


画面にうつされたのは、一位のメダルを口に咥えさせられた爆豪勝己の姿だった。
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