第4章 progress
ドラマの撮影が着々と進んでいる中、
今日は音楽番組の収録があった。
「あすかー、楽屋挨拶行くよ。」
そうだった、と思い出し零ちゃんと楽屋挨拶に行くことになった。
いくつか挨拶に回り、最後はTRIGGERの方達だった。
「失礼しますー… Canereです。」
よろしくおねがいします、と軽く挨拶をすると快く受け入れてもらえた。
…九条さん以外の2人には。
「何気に初めての共演だな。よろしく!」
エロエロビーストこと、十さんはすごく人懐っこいのかすぐに打ち解けた。
大人な人だと思ってたから、意外と絡みやすくてびっくりした。
抱かれたい男No.1の楽さんには、ケーキ食べるか?
と勧められ、TRIGGERさんの差し入れを頂いてしまった。
…九条さんは、私たちが楽屋に入ってから一言も言葉を発していない。