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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第8章 冬に半袖は風邪を引く トド松 途中からトド松side


 
 ナス子姉さんがおかわりと言うばかりに口を開ける。良かった、食欲はあるようだ。
 池のコイに餌あげるのってこんな感じかな?
 いや池だと餌投げつけるか。
 小鳥に餌やる感じ?ツバメ的な?ああ、そっちのほうが近いかも。

「じゃぁ、はい、これ薬。飲んで」

「うん、ありがとう」

 あー、いつもの元気はどこへやら。ほんとこんなしおらしい姉さん相手だと調子狂うなぁ。
 薬を受け取るとゴクリと水を一口飲んだ。

「もっと飲まないとだめだよ、薬飲む時はいっぱい水飲んだ方がいいらしいよ?」

 一口しか飲んでないコップを姉さんの手に戻して促す。
 汗もかかないとだから、水分はいっぱいとらせないと。

「はーい、トド松お兄ちゃん」

 ・・・・・お兄ちゃん。

 言われて目を見開き動きが止まる。
 末弟として普段聞きなれない言葉だし、ナス子姉も年上だし、なんだか新鮮。
 こういうプレイ、じゃなかった、こういう日も悪くないかもしれない。

 ナス子姉にマスクを渡してつけさせるとまた横にならせて寝かしつける。
 いや、子供か!でもそういう流れだったよね?そういう流れだったよぉ。
 流れには逆らわないほうがいいよねっ

「ありがとう、トド松ー」

「もうさっき聞いたよお礼は」

「そうだっけ?覚えてないや・・・」

「いいから早く寝なよ、暫く居てあげるから」

「え、逆に気になるんだけど・・・?」

「そりゃそうかもしれないけど、寝ちゃったら関係ないでしょ。ほらほら、目瞑れば寝れるよ、薬も飲んだし」

「・・・・・・トド松はさ」

「ん?」

 ナス子姉は布団を顔まで被ると、ぼくに聞こえるか聞こえないかの声で喋る。

「童貞でニートで自意識がキラッキラしてて、嘘もついて見栄っ張りであざとくて可愛くない生意気な所もあるけどさー」

「悪口かよ?!」

 急に?!急にぼくのことディスってきたよこの人!
 なんだったのこの時間!!あーーー優しさってなんで無償なんだろう~~~優しさに値段がつけられるとしたら今日のぼくはかなりいい値がつくと思うんだけどなぁ~~~

「良い子だよ」

「へ、・・・え、え・・・?」

「いい子。可愛くて優しくて頼りになる。ホントは童貞ニートなのにKOの学生とか・・・嘘はよくないけど、でも私にとっては大事な弟だよ」
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