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君を奪うのは…【R18】

第2章 黒の微笑み


バイトを終わらせ中嶋と帰る紗耶


「今日、常連のお客さんに先輩と付き合ってるのって聞かれちゃった」


「それなんて答えたの?」


「サークルの先輩ですーって」


「あはは、そこまで隠さなくてもいいのに」


「だって、大学じゃ隠すのが大変だもん。みーんな先輩にアピールすごいし…」


本当は中嶋と付き合っていた紗耶は日頃の不満を言う


「ごめんごめん。でも俺、ちゃんと断ってるから」


「わかってます。他の子に取られるなんて嫌だし。」


「大丈夫。ずっと一緒だから」


そんな会話をしながら紗耶の家まで帰る途中、後から気配を感じた


「ねぇ、さっきから後に誰かいない?」


「え?」


2人は振り返るもそこには誰もおらずシーンと静まり返った住宅街だった


「いないけど…?」


「あれ?…ご、ごめんね私の勘違いかも…」


「でも、ここ暗いから気をつけないとだよね。大丈夫、俺がついてるから」


「うん。ありがとう」


そうしてまた2人は歩き始めると


後からササッと音がした


「っ…!やっぱりなんかいるよ…」


「え?」


歩き続ける2人の後ろで違う足音がする


「少し歩くスピード早くなるけどいい?」


中嶋の提案で2人は歩くスピードを早めると


後ろの足音もそれに合わせて早くなる


「怖いよ…」


「大丈夫。俺がいるから」


中嶋は紗耶の手をぎゅっと握りしめ歩いた


「よし、走ろう!」


2人は紗耶の住むマンションまで走った


「はぁはぁ…もう大丈夫。早く部屋に上がりな?」


「うん…ありがとう。気をつけてね」


「うん。お前こそ気をつけて。じゃまた明日」


中嶋と言葉を交わし部屋へあがる





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