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【イケメン戦国】蒼い瞳の向こう側

第12章 懺悔。




「ほぅ、まだ俺にしらを通すつもりか。
 面白い。」

含み笑いをして信長様は私をみつめる。

「なぜ俺達がひなの記憶がないのか。
 おそらくはるが
 貴様がたいむすりっぷで過ごした時代より前に
 やってきて時代が塗り替えられたのだろう。
 そこに塗り替えられたとは思わなかったひなが
 やってきたわけだ。」

「そんなこと。。。」

「あるだろう。そもそもひなやはるがいた時代
 俺は本能寺で死んでいるんだろう??」

にやっと笑っていう信長様。
この時代を統治する人は
こうも自分の置かれている状況を把握し
冷静に分析できる能力を持っているのだろうか。。。

「それは。。。」

言い返そうにも言葉が出てこない。

「そして、その事実をしり、
 ひながここに来た理由
 ここに生きる理由がなくなった。」

「………。
 もし信長様の話が本当だったとして
 そもそもここに来た理由なんて、
 意思と関係なくタイムスリップさせられてたら
 ないじゃないですか。」

「ほぅ。まだ言わすか?
 構わんが。
 意思とは関係なかったとて、
 貴様の目を見ればーーーー。」

「ーーーっ!」

敵わないーーー。
信長様はすべてを知っている。
そう悟れないほど私も阿呆けてはいない。

「だとしたら、だとしたら、
 私を早く安土から遠ざけてください。」

「ほぅ。」

「私の目の前で生きる理由だった人が
 そうじゃない光景を見せつけられて
 平静を保てるほど私は心が強くありません。」

「………」

「ばちが当たったんです。
 その人がいなければまたやり直せるかもって。」

「誰も死んではいない。」

「でも次はちゃんと助けようって思うかわからないです。」

「貴様は助ける」

「そんなことわかりません!
 私を買いかぶりすぎです。」

なんの迷いもなく言われて
思わず声をあらげる。
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