第12章 懺悔。
「大丈夫か?!」
秀吉さんが私の頬を両手でつかんでいう。
「ふぁい。」
「ちょっと、秀吉さん。
ひなは今おきたばっかなんですから、
そんな食い気味でこないでください。」
「あぁ!そうだった!いや、もう心配で心配で。」
家康にいわれ、
はっと気付いたのがおずおずと手を話す。
「ご心配おかけしました。」
秀吉さんの子供みたいにシュンとした表情に、
思わず顔がゆるんでしまう。
「ひな様。本当によかったです。
ひな様がぐったりとした状態で
連れ帰ってきたときはもうどうしようかと……」
三成くんが涙目で言う。
「三成、いちいちそんなこと言わなくてもいい。」
家康が制止する。
「そうですね。でも本当によかった!
家康様とはる様がずっと看病されてたんです。」
「三成、それも余計。」
このやりとりも懐かしくて
思わず笑ってしまう。
でもーーー
「ずっと看病してくれてたんだ。。。
ありがとう、家康。」
まだ支えられた状態で家康に顔を向けていう。
「~~~ッ。。,別に。
せっかく色々教えたのに勝手に死なれても困る。」
目をそらして言う、
耳が少し赤いのは気にしないでおこう。
「ふふふ、そうだね。」
ぐぅ。。。。
!!!!
笑っていると思わずお腹がなってしまった。
「うそっ!やっ!聞こえた?!」
顔が熱くなるのがわかる。
「ははは、そう恥ずかしがるな、なんせ6日も
なにも食ってないんだからな。」
秀吉さんが笑って頭をがしがしと撫でられた。
「6日も?!」
結構な時間寝てたんだろうなと思ったけど
まさか一週間近くも寝たまんまなんて思わなかった。
「もうすぐ来るんじゃないか??
いつ起きてもいいようにって材料だけ用意してたみたいだが。。。」
「ひな」
あぁ、やっぱり。
あなたでした。
入り口には湯気のでた入れ物をお盆にのせた政宗がいた。