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蒼い月

第12章 教師と全力の絆


「つー訳で、今日からクラスメートが一人増える。おいフェリシア、挨拶しろ」
「はい。はじめまして。ミアレシティのフェリシアです。こっちがパートナーのフィアンナ。これからよろしくお願いします!」
「ヒコ、ヒコッキャ」(よろしくね)

ところ変わって6年C組の教室では、フェリシアの自己紹介が行われていた。
数日前メガ進化を使いこなし、リッカイ3強の一人である柳とバトルして勝った女子が目の前にいるという状況にクラスは沸き立っている。

「静かにしろお前ら~席は幸村の隣だ。おい幸村、手ぇ挙げろ...お前の席あそこな」

手を挙げている少年、基幸村の隣の席は空いていた。

「まさか幸村君と同じクラスになるなんて」
「俺も驚いてるよ。兎も角、よろしくね、フェリシア」
「フェリでいいよ、幸村君」
「じゃ、俺も精市と呼んでくれ」
「わかった、よろしくね、精市君」
「先生~!一時間目はフェリシアさんへの質問タイムにしましょうよ~」
「それさんせ~!」
「いいでしょ先生!」

クラスの一部の男子が騒ぎ出した。

「あ?んーまぁ、いいか」

藤沢はあまり乗り気ではなかったようだが、しぶしぶ承知した。
やっぱり女子であるフェリシアが目立つのが面白くないらしい。

「んじゃあ俺から!フェリシアさんってスクール入る前って何してたの?」
「色んな地方を旅してました。ニッポンに来る前はイッシュを廻ってました」
「今までどの地方を旅したの?」
「えーっと、カロス、イッシュ、シンオウ、カントー、アローラ、ホウエン、後ジョウトかな?あぁ、オレンジ諸島にも行きましたね」
「メガ進化に使うキーストーンとメガストーンって、どこで手に入れたの?」
「キーストーンは知り合いから、メガストーンも知り合いから貰ったのもありますが、ほとんどは自力で見つけました」
「バトル部に入る気はないのかい?」

そう質問してきたのは幸村。

「バトル部かぁ、考えたことなかったなぁ」
「辞めとけ、バトルは女子がやるもんじゃねぇ」

水を差してきたのは藤沢。
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