第3章 【番外編】勝ち気な君へ
〜薙景 side〜
風利が爆豪君に選んだプレゼントは…
爆豪
「……あ?」
クマのぬいぐるみだった。
「「……⁉︎」」
風利
「た、誕生日おめでとう…爆豪」
恥ずかしそうに言う、風利。
そんな珍しい様子も気にならないくらい、皆の目はクマさんに集中していた。
普通のテディベアじゃなくて、目付きがすこぶる悪い、ヤサグレた雰囲気のクマのぬいぐるみ。
小さい子にプレゼントしたら泣かれそう…
八百万
「風利さん…どうして、ぬいぐるみを選ばれましたの?」
八百万さんが冷静に問うと、風利はこれまた恥ずかしそうに答えた。
風利
「えっと…一目見て、爆豪の顔が思い浮かんだから」
あー…言われてみれば、似てるわ。