• テキストサイズ

〖 IDOLiSH7 〗 なないろパレット

第19章 魔法のコトバ


もういっそ、三月さんをお嫁に欲しいです私!」

料理が料理が全くと言っていいほど出来ない私にとって、短時間でこれだけいろいろと調理している三月さんは、もはやお嫁さんにしたいNo.1に匹敵するほどで。

三「あのなぁ、オレは嫁を貰う側だって。それに、料理なら千さんの方が出来るんじゃねぇの?」

『んー・・・、でも千の場合、食卓には百ちゃんがいないとお肉は出ませんから』

超絶ベジタリアンな千は、百ちゃんが肉!と騒がない限り肉料理をすることはない。

作れば美味しいのに、千はホント食べないし。

忙しく時間がない中でも、会話と料理を楽しみながら私たちは食事を終えて食器を片付けた。

『じゃあ、行ってきます!』

三「おぅ!昼飯食べる時間あるならあとから合流する壮五たちになんか持たせるけど、どうする?」

三月さんのお弁当・・・それは凄く楽しみだ、けど。

『すみません、お昼がゆっくり時間取れるか分からないので今日はやめときます。もし食べれなかったら後悔しか残りませんから』

残念そうに断りを入れると、三月さんは仕事ならしょうがねぇけどちゃんと食える時はなんか食え?分かった?と私に言う。

『今日は局から出れないと思うので、時間作れたら食堂でなにか食べたいと思います。その頃なら四葉さんも合流してると思いますから』

紡「そうですね。お昼を食べた後くらいだと言っても、環さんなら局の食堂に行くと言ったら喜ぶと思います。前に食堂の前にあるメニューを食い入るように見てましたから」

食い入るようにという表現で、四葉さんの行動が想像ついてしまい笑う。

『そんなに四葉さん、あの食堂でご飯食べてみたかったんですね。確かに美味しいけど、三月さんのご飯の方が何百倍も美味しいのに』

靴を履きながら言って顔を上げると、見送りに出てくれている一織さんが、四葉さんは食いしん坊ですからね、とため息を吐いた。

『それじゃ、今日も頑張って来ます』

局に行ったらRe:valeがいるのが分かっているから気力抜けそうだけど、美味しい朝ご飯も食べたし頑張るぞ!と奮起してドアを抜ける。

今日は歌を披露するんだったよね・・・いろんな意味で緊張する。

出演番組は違えどRe:valeも同じ局にいるし、また千に絡まれるのかと苦笑して、前を歩き出す紡さんの後に続いた。





/ 1348ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp