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〖 IDOLiSH7 〗 なないろパレット

第19章 魔法のコトバ


小「せっかくNEXT Re:vale をジャックするんだから、これくらいお楽しみがある方が盛り上がると思うんだけど、ダメ?」

『ダメって事はありませんけど、それにしても私の出番が多くないですか?』

小「だってRe:valeの2人は愛聖さんが大好きなんだよ?きっと喜んでくれると思うんだけどなぁ・・・どう?」

いや、どうって言われても・・・と困惑する愛聖を社長がうるうるとした上目遣いを向ける。

『わ、わかりました!分かったのでその捨てられた子犬みたいな目はやめてください』

「社長に対して捨てられた子犬って、それは随分な」

そう言いながらもつい笑ってしまいそうになる口元を押さえて、小さくコホンと咳払いをしてみる。

「でも社長?決めるとなると衣装を発注するには時間がないですけど、どうしますか?」

通常の衣装発注なら、人数を考えても早くてもそれなりの日数はかかる事も踏まえて言えば社長はまたニコニコとして問題ないよと言う。

小「僕も衣装を揃えようかと考えたんだけど時間もないし、それなら普通にアイドリッシュセブンは既存の衣装のままでワンポイントだけRe:valeっぽくしちゃえば彼らにもバレないんじゃないかなって。特別企画だからRe:valeさんの印を付けましたー!みたいにすれば良くない?」

『Re:valeっぽいワンポイントって、例えばあの腕章みたいなやつですか?』

小「うん、そうだね。ただ、Re:valeの腕章をそのままお借りするのも数があるか分からないから、みんなには彼らを表すカラーの何かをつけるとか。百くんだったらマゼンダピンクの・・・スカーフを巻くとか?」

社長の考えるイメージを自分の頭にも思い描いて、それなら調達出来そうだと考える。

「分かりました。懇意にして頂いている業者にRe:valeのイメージカラーの生地を問い合わせてみます。もしあるなら俺が直接取りに行けばその分早くなるので」

小「よろしくね万理くん。生地が手に入ったら、その後の事も頼むよ」

「お任せ下さい、チャチャッと縫い上げてみせましょう」

そう笑って見せて、早く電話を入れなければと足早に社長室を後にした。


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