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幸せは君と【文スト】

第9章 過去



10年前──フランシスside







フランシスは自分の耳を疑った。


否、でも確かに、目の前の少女は云った。


「助けにきてくれたの?」と。


──助けに、だと?


無論、自分が此処に来たのは仕事の為で、彼女の為ではない。


フランシスの仕事は、とある組織を壊滅させる事で、決してこの少女の為などではないのだ。


助けに、と云う事は──彼女は、酷い目に遭わされているのだろうか。それも、逆らうことのできない位強い者に。









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