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私、入社3年目で狙われてます【R18】

第1章 3年目


小湊が入ってから一週間ほどがたったある日


「小湊くんこれお願いします」

と真琴が資料を持って小湊のデスクへ置いた


「ありがとうございます!コーヒーまですいません」


「あぁ、いいのいいの!大変でしょ?あんまりデスクから動いてるとこ見てないから」


「いえ、先輩のおかげで仕事には少しずつですが慣れましたし」

と笑顔で答える小湊


「いやいや、私も自分のことでいっぱいいっぱいだよ…ごめんね」


「いえ、先輩がこうしてコーヒーや資料を持ってきてくださるおかげで僕の仕事は成り立ってますから」


と2人で話していると


「白石ー!この資料、持っててくれる?」

と柚木から声がかかる


「はーい!持っていってきます」


と真琴は資料をもち部屋から出た



コンコンコン――



「失礼します。柚木の部署所属の白石です」



「どうぞー」

と中から男の声がし、真琴は部屋へ入る


「部長からの指示で、資料を持ってまいりました。ご確認お願い致します」


「はい。…あ、前髪切ったんだね」

と言う男はこの会社の副社長である久遠だった


「あ、はい!伸びすぎたので整えてもらいました」

「とても似合ってるよ。君がこうして資料を持ってきてくれるの実は楽しみにしてるんだ」

「え?…私が持ってくる日ですか?」

「あぁ、いつも君が笑顔で来てくれるおかげで俺も笑顔になれるからね」


「そんな…副社長はお上手ですね」

「いいや、本当のことだよ。君が来てくれるだけで俺は嬉しい」

「ありがとうございます!」

そんなやり取りをし終えると


「はい。ちゃんと確認しました!いくつか訂正箇所は印をつけておいたから頼むね」


「はい!ありがとうございました。失礼します」


と副社長室から部署へと向かう途中


「あら、白石さん。」


「伊織さん。こんにちは」

廊下で出会ったのは久遠の秘書である伊織だった


「資料の確認ね。」

「はい。今終えたところです」

「そう。ご苦労さま。」

と言い伊織は副社長室へと向かって行った

伊織はとても美人であり、何事にも冷静な人物だ
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