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バレンタインデーの思い出

第1章 黄色さん






二宮「お疲れ様でしたー。」



「お疲れ様でした!」




私とあなたの会話は

いつもこの一言のみ。



アイドルオーラ全開で

さわやかな印象の二宮さん。




私ももう28歳…。


結婚願望がないわけではないけれど、

何せ恋人が5年くらいいない。



仕事人間…ってわけでもないのに。



はぁぁぁぁぁ…






二宮「…す、すげーため息。笑」




「…え。」


うそ。声に出しちゃってた!?





二宮「いや、思いっきしそんな顔してたから。」



「そんな…顔に出てました?」



横を何人かスタッフが

挨拶をしながら通り過ぎる。





二宮「悩みがあるなら…聞きましょうか?」








「…え!」






二宮「ははっ!さっきから

『え!?』しか言ってないからね、あなた!」




「すみません!」






二宮「ここじゃあれなんで、

軽く飲みにでも行きますか?」





「…はい!?」





二宮「もう仕事終わりでしょ?」







そう言って歩き出してしまう。






いや、仕事終わったけどさ!

な、なんだ!?





私は断る理由もなく、


二宮さんの後を追う。












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