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私の妖精アカデミア【更新停止中】

第12章 敵との遭遇


後は二人が溺れて気絶してくれれば_そう思い、更に水の球体に向けて魔力を込めようとすると、ふと青年が不気味に笑った気がした。

『!?』

不審に思い私が直ぐにその場から離れようとすると、信じられない事が目の前で起きた。

私の魔法_“水流拘束(ウォーターロック)”_がだんだん形を崩壊させているのだ。

『うそ、魔力はちゃんと込めて_っ!』

_バッシャーン

次の瞬間、水の球体が弾けて思わず腕で顔を庇う。しかしそんな隙をみすみす逃す相手ではない。私はあっという間に青年の方の敵に首を掴まれ宙に浮かされていた。

『っ……な、んで…』
「お前、本当に面白いなぁ。幻影使える上に水まで操るとかチートかよ」
「ここまで派手な“個性”だったとは…連れてくる場所を間違えましたね」

楽しそうに笑う青年とは対称的に、黒霧の方はやれやれと周りを見渡している。私達の周りは先程の出来事のせいで水浸しになっている。後片付けが面倒なのだろう。

「また抵抗されたら面倒だなぁ……ちょっと痛い目見てもらおうか」
『…ぅあっ、が、』

壁に押し付けられ首を締められる。苦しくて身をよじるが大して意味は無く、目の前が暗くなっていく。自分の意識が遠くなる中、二人の会話が聞こえた。

「今日の作戦に彼女を利用しましょう。それで良いですね?死柄木弔」
「ああ。こいつの力も欲しいけど…それは今じゃない」

“死柄木弔”……その名前を聞いた直後、私は遂に意識を失った。

『(皆…ごめんなさい)』

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