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私の妖精アカデミア【更新停止中】

第11章 学級委員長の座は誰に!?


「八雲、英語が苦手なのか?」
『ううん、苦手では無いよ。むしろ得意分野かな。異国の言葉を知るのは楽しいしね』

前の世界ではよく他国の事や歴史について自分から進んで学んでいた。古代遺跡巡りなどもしていて、そこで古代文字を独学で解読したりもしていた。

そのせいなのか、周りからは「考古学者」と呼ばれる事もあった。評議員の方々からも「この遺跡を調査してほしい」なんて依頼が来たぐらいだから余っ程なんだろう。

「得意分野とは…すまないが、教えてもらっても構わないか?」
『うん、いいよ。常闇君は英語苦手?』
「ああ…」

常闇君は苦々しげに答えた。こちらも余っ程らしい。

『じゃあ、記者さん達が引くまでやろうか』
「よろしく頼む」

そうして昨日の復習もかねて教科書を二人で見直していると、校門から相澤先生がやって来た。記者さん達を注意しに来たようだ。

「彼は今日非番です。授業の妨(さまた)げになるのでお引き取り下さい」
「ちょっと!!少しでもいいのでオールマイトに…うわあああ何だあ!!!?」
「雄英バリアーだよ。学生証とか通行許可IDを身につけていない者が門をくぐるとセキュリティが働くんだ」

凄いセキュリティだな…確かに授業中にプロヒーローのファンが押し寄せて来たら困るしなぁ。

これで諦めるかと思いきや、記者さん達はめげずに相澤先生に詰め寄ろうとしている。相澤先生はもう校舎の方に戻っちゃったけど。

『…仕方ないなぁ』
「?八雲、何をする気だ」
『常闇君、これから私がやる事は先生に秘密だからね』

常闇君に釘を指した後、ゆっくりと記者さん達に向かいながら、私は魔法を使った。

『モード〈幻竜〉』

口元に魔力を溜め、記者さん達にそっと息を吐く。
息は白い霧に変わり、彼等を覆っていく。

「な、なんだこれ…雄英のセキュリティにこんなのあったか!?」
「でも何も感じないぞ…ただの霧じゃないのか?」
「ち、ちょっと!あそこ見て!オールマイトがいるわ!!」
「「オールマイト!!?」」

女性記者が指さした方向には確かにオールマイトが仁王立ちで立っている。

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