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私の妖精アカデミア【更新停止中】

第9章 初めての実践


ここはモニタールーム。
部屋には大きな画面が設置されており、ここから戦闘訓練の様子を見ることが出来る。

「暁お姉様!こちらですわ!」
『百、こんなに画面がおおきいんだから、どこにいても見えるよ』
「いいえ!お姉様は一番見えやすい場所にいるべきです!さぁ、こちらに!!」
『(こういう時の百はなかなか折れてくれないんだよなぁ…)』

素直に百の隣に行くと、百は嬉しそうだった。

「(これでお姉様のお隣は確保ですわ!)」
『あ、轟君、切島君。こっち来なよ!見えやすいよ〜』
「お、ホントだな!行こうぜ、轟」
「…あぁ」

私が二人に声をかけた途端、百は驚いた表情になった。

「お、お姉様!?なぜあの殿方達を…?」
『え?だって、見えにくそうな所にいたし…駄目だった?』
「いいえ!!滅相もありませんわ!」
『そう?なら良かった』

少ししょんぼりすると、百は慌てて否定した。そんなに大袈裟にならなくていいのに。

「そういや自己紹介まだだったよな。俺は切島鋭児郎!“個性”は硬化だ!」
『私は八雲暁です。“個性”は…複合型って言えばいいかな。水とか炎とか出せるよ』

そういえば皆“個性”には名前があるよね。私も“個性”に名前付けた方がいいのかな…

「(ボソッ)“炎”…」
『?…轟君、何か言った?』
「いや…」

そう言って顔を背ける轟君。炎がどうかしたのだろうか。

追求しようか迷っていると、オールマイト先生が訓練開始の合図をした。

『あのビル、見通しが悪そうだね。注意して進まないと…』
「いえ、もう手遅れですね」
『え?…あ、爆豪君突っ込んで来たね』
「派手にやってんなぁ爆豪のやつ。あんなん直撃したらひとたまりもねぇよ」

爆豪君単体って事は、天哉君は恐らく「核兵器」のある部屋で待機しているのだろう。
最初はてっきり爆豪君が二人の相手をして時間を稼ぐのかと思ったが、彼の戦いぶりを見るとどうやら違うらしい。

『爆豪君、狙いが完全に出久君オンリーだね。お茶子の事ガン無視してるよ』
「一人で暴走している証拠ですわ」

百は呆れたように肩をすくめる。

『その点、ちゃんと連携とれてるね。あの二人は』

Aコンビも二手に分かれるようで、出久君がお茶子を逃がそうとしていた。



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