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私の妖精アカデミア【更新停止中】

第21章 水竜VS冷徹猫



第1回戦から第4回戦の結果をざっくり言えばこんな感じ。


第1回戦は出久君が勝った。最初から“洗脳”にかかった時はヒヤリとしたけど、何とか突破出来たみたい。接近戦の持ち込み方が素晴らしかった。


第2回戦は轟君。会場の1部を瀬呂君ごと凍りつかせるという大胆な一撃で終止符を打った。会場内には虚しい程のどんまいコール。瀬呂君、どんまい。


第3回戦はB組の塩崎ちゃんだ。上鳴君、ご飯に誘うのもいいけど、試合にもちゃんと取り組もうか。
塩崎ちゃんの“個性”は植物のツルのような髪の毛を操る事みたい。切り離しも可能だから厄介かも。


第4回戦は飯田君が勝ち。対戦相手はサポート科の…発目明ちゃん、だったかな。精一杯やったのなら立派な戦いだよ、多分。


そして来たる第5回戦…私と愛龍の番だ。


《第5回戦!!第1、第2種目共に好成績を残した八雲暁!
_対(バーサス)!騎馬戦ではかなり活躍していた八雲愛龍!
稀に見る姉弟対決だァ!!》


歓声に身を押されながらステージへと上がる。向かい側からは弟(設定)の愛龍が闘志を宿らせた眼で此方を見ている。


『…懐かしいね。昔、よく2人で手合わせしてたよね』
「ああ。…そろそろ1回くらい勝てねーと、親父(オヤジ)達に申し訳ねーんで…本気で行かせてもらう」
『(クスッ)…勝てるんならね』


恐らく愛龍は今まで本当の実力を出し切っていない。常にその場その場で出す魔力・動きを制限し、体力を温存している筈だ。…けど、それは私も同じだ。


皆の前で本気で相手をする…と言った手前、それ程実力は出していない。それに相応な相手が居ないからだ。


しかし愛龍なら…長年の苦楽を共にして過ごして来た彼なら、私の本気をぶつけられる。


《試合…START!!》


開幕の合図を聞いた瞬間、私と愛龍はお互い相手に向かって駆け出していた。
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