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私の妖精アカデミア【更新停止中】

第19章 うなれ体育祭!!



魔力を地面にぶつける。すると私達の足元を中心に氷と水が間欠泉のように吹き荒れ、周りにいた生徒達を攻撃していく。

「なんだこれ!?冷たっ!」
「寒みー!!」
「これじゃ進めないわ!」

《なんだなんだァ!?スタートした瞬間に妨害とはやりやがるじゃねぇか!!八雲姉弟(キョーダイ)!!》

大混乱の中、愛龍に掴まり彼の
“翼(エーラ)”で最前線に出る。

「上出来」
『そっちこそ』

地面に降り立ち、走りながらハイタッチをする。これが私が考えた提案だった。

轟君が急ぎ気味に前に行った事から、彼が何か仕掛けてくると思った。そして彼の“個性”…予想はつく。

足元を不自由にされたら勿論不利になるし、私達は避けられても周りが足止めをくらって邪魔になる。

なら、巻き込んでしまえばいい。周りも、轟君も纏めて一網打尽にするのだ。

けれどこの人数を纏めて足止めするとなれば、それなりに魔力を使う。だから愛龍に協力してもらった。

彼は面倒な事は嫌いだ。だが人を欺く事や利用するなど、人の嫌がる事に関しては話はまるっきり別である。

どれだけの手間や費用がかかろうが、狙った獲物なら全てを惜しまない。

“敵(生徒)の意表を突く”─これこそが、私達の狙いだったのだ。

_それに、例え足止めだろうと私は“手を抜かない”。

魔力ならまだ充分にある。この日の為に準備してきた。まだ序の口である。

「予想以上に手間取ってんな。A組(あいつら)も」
『どんな人でも予想外の事をされると、思考が一瞬フリーズする。そして今まで考えていた作戦や考えですら頭から抜けてしまう』

もしこれをやるのが体育祭の中盤や終盤辺りなら通用はしないだろう。
だからこそ最初に仕掛けたのだ。

「さて…呑気に喋りながら走る訳にもいかないみてぇだな」
『そうだね…入試の仮装敵(ヴィラン)!!』

私達の前には、今年の春前に戦った機械達が立ち塞がっていた。

《さぁ、いきなり障害物だ!!まずは手始め…第一関門、ロボ・インフェルノ!!》
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