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私の妖精アカデミア【更新停止中】

第17章 真実を話す時


「好きな食べ物はー?」
『フルーツ類かな、特に秋の味覚は好きだよ。リンゴやナシとか』

「じゃあ嫌いな物は?」
『肉類はちょっと…。いつも野菜ばかり食べてるから、“ベジタリアン”ってあだ名付けられたなあ』

いきなり無難なのが来たな。リンゴという言葉に反応したの見逃さなかったよ、常闇君。

「好きな人はー!?」
『…秘密』
「「えー!!」」

今度は女子達からブーイングが来た。ちょっと傷付く。

「暁お姉様は、その…お付き合いしている方がいましたか?」
『…ノーコメント』
「「えー!!」」

我が妹からの質問に思わず視線を逸らす。意外なダイレクトアタックに咄嗟に反論出来なかった。

「これが一番気になるのにー!!」
「でも否定しなかったって事はいたんでしょ!?」
「暁ちゃんの好きなタイプ、気になるわ」
『えええ…』

女子軍からの好奇心オーラに挫けそうになる。敵よりも恐ろしいものが目の前にあったとは……

私は耐えきれず、腕の中で呑気に欠伸をしている愛龍を前に突き出す。

『ほ、ほら!私だけじゃなくて愛龍にも質問ない!?』
「てめーなー…」

私を恨めしげに見る愛龍。ごめん、だって怖いんだもん。

「愛龍は何が好物なんだ?」
「…肉」
『あと辛いものも好きだよ。結構大食いだから食費が大変なんだよね』

「じゃあ嫌いな物は!」
「お前」
「ひっでぇ、即答かよ!!」
『上鳴君みたいに煩い人って事だから、上鳴君限定じゃないよ!』
「フォローになっていないぞ暁…」

こんな感じで面白おかしく進められた質問タイムだが…それはある人の言葉で崩れてしまった。

「…お前らの本当の親はどんな奴だったんだ?」
『「!!」』

_その発言者は、轟君だった。


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