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私の妖精アカデミア【更新停止中】

第17章 真実を話す時


四時限目の現代文が終わり、セメントス先生が去っていく。

これからランチタイムだが…悠長にお昼ご飯を食べている暇は無い。

『愛龍』
「わーってるよ」

席を立ち大人しく着いてくる愛龍。彼とは話し合って置かねばならない。このクラスで過ごすにあたり注意すべき点と、今後の事を。

「暁ちゃん」
『梅雨ちゃん。どうしたの?』

教室を出ようとすると、梅雨ちゃんに呼び止められる。彼女が指を指す方向には先程騒いでいた男女_鳴上君と三奈の姿があった。

「っごめん!なんか地雷踏んじゃったみたいで…」
「悪かったよ…八雲も、あんまり怒んないでやってくれるか?」
『…二人がいいならいいけど』
「ちっとは学習機能ついたか」
『愛龍っ!』
「すんませんしたー」

愛龍は欠伸をしながら教室を出て行った。

…屋上だな。今日天気良いもんね。

『本当にごめんなさい、二人とも。勝己君と切島君も…』
「いいって、気にすんな!それよりさ、体育祭の話しよーぜ!!」

切島君は特に気にした様子も無く、明るく接してくれる。

勝己君はイライラがぶり返して来たのか、「あの生意気タレ目があ!!」と手を爆破させている。

『(愛龍と二人で、異世界の事を話そうと思っていたのに…これじゃ前途多難だよ…)』

ため息をつきつつ、私は切島君達の会話に入っていった。
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