• テキストサイズ

【テニプリ】この気持ちに名前を

第6章 君の気持ち


「ねぇ優衣ちゃん、明日時間ある?」

立海との練習試合を終えたボクらは、先生の意向で明日の部活が休みになった。

一緒にバス停まで帰ろうと彼女の隣を手に入れたボクは、思い切って聞いてみた。

「うん、部活あると思ってたから何も入れてない」

もう、不器用だからなんて言ってられない。
...強敵が、2人もいるからね。




「じゃあ、明日一緒に、植物園に行かない?」
「え...植物園?うん、いいよ」
「え、いいの?」
「うん、私植物とか花とか緑観るの好きなんだ」
「へえ、そうなんだ。ボクも好きなんだ、特に、サボテン」

君の好きなものを、また一つ知れた。
偶然なことだけど、ボクの好きなものと一緒で、なんだか嬉しくなった。

「サボテン、可愛いよね。最初はトゲが痛いんじゃないかと思ってたんだけど、そうじゃないものも沢山あるし」
「そうなんだよ。それに、お世話も楽だしね」
「確か、1ヶ月とかそこらに1回の水やりでいいんだっけ?他のに比べたら楽よね。不二くんは、サボテン育ててるの?」
「うん、割と沢山育ててるよ」
「へえ、1回見てみたいなぁ」


ここで、『じゃあ家に見に来る?』って言えたら良かったんだろうけど、そんな恥ずかしいことボクには出来なかった。
/ 66ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp