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甘い貴方を見つけるまで【佐藤流司】裏

第5章 Sugar5


樟太郎さんと健介さんと峻也さんは、もう寝ちゃってる。


3人共、けっこう飲まされてたもんね・・・。


「心羽、全然飲んでないね。」


「うん。片付けしないといけないから・・・。」


「起きてからでいいじゃん。」


片付けもだけど、酔ったら、流司さんになにされるかわかんないし。


「片付けないと、みんな寝れないでしょ?」


「じゃあ、もう片付ける?んで、飲めば?」


「でもまだ、みんな・・・。」


「いいから。」


彼にそう言われて、片付けを始める。


「僕も手伝うよ。」


「大丈夫ですよ。つばささんは、飲んでてください。」


立ち上がろうとした、少し顔の赤いつばささんをなだめて、片付けを再開する。


ほろ酔いのつばささん、可愛い・・・。


やば・・・洗い物の量、半端ない・・・。

どんくらい、かかるかな・・・。


先にリビングの方を片付けちゃおう。


リビングをキレイにして、流司さんの隣に座った。


洗い物は明日、一緒にやろうって言われたので、そうすることにした。

流石に、あの量を一人でやるのはきつい・・・。


「はい、飲んで。」


「んっ・・・!」


座ったと思ったら、すぐにお酒を流し込まれた。


え、ちょ・・・待って。

そんな一気に飲ませないで。


1本、空になったとこでやっと、瓶を口から離してくれた。


「流司さん、酷い・・・苦し・・・。」


やば、なんかふわふわしてきた・・・。
気持ちいい・・・。


「流司、それあかんやつや!」


「流司くん、それ、僕が飲むために買って来たやつ!」


あかんやつ?
小越さんが、飲むため?


「これ、おいし・・・。」


「だって。」


「美味しいけどっ!一気に飲んじゃいけないやつ!」


え、飲んじゃったよ?

でも、ほんと美味しかった。


お酒あんま得意じゃないけど、今のは好き。


「りゅーじさん、ふわふわするー・・・。」


身体に力が入らなくて、彼に全部預けた。


「あはははっ。」


笑って、頭を優しく撫でてくれる。

気持ち良くて、目を細めた。


「酔ったこいつって、可愛いでしょ?前に1回だけ酔わせてみたんだ。」


「やばいね。これじゃ、いつでも飲めないね。」


流司さんと小越さんの声が、心地いい・・・。






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