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甘い貴方を見つけるまで【佐藤流司】裏

第8章 Sugar8


タオルを巻いたままソファーに横になっていると、彼があがってきた。


「服着ないの?」


上半身裸の彼が、ソファーの背もたれの後ろから覗き込んで、胸のところのタオルを指で少し引っ張った。


「あっつい・・・。」


「身体、冷やすなよ。」


「うん。」


言葉を交わして、彼が遠ざかった。


キッチンの方でなにかしてるみたい。


「起きろ。」


その言葉通り起き上がり、彼を見た。


水の入ったコップを差し出してる。


「ありがと。」


と言って受け取り、飲んだ。


「もしかして、逆上せた?」


「うん、ちょっと・・・。」


「あんなことしたからだよな、ごめん。」


「ううん、大丈夫だよ。」


私の隣に座り、優しく髪を撫でてくれる。


すごく気持ちいい。


その手に擦り寄せるようにして、目を閉じた。


「猫みてぇ。」


「ぷにおたちと私、どっちが可愛い?」


「決まってんだろ・・・ぷにおたちに。」


口を少し尖らせて、


「ちぇ。」


と、不貞腐れる。


「ふっ、お前もちゃんと可愛いよ。」


「今日の流司さん、優しい。」


八重歯を見せて笑う彼が好き。


「さっき、泣く程いじめたからな。」


「流司さんのそういうとこ好き。」


「そういうとこって?」


「意地悪した後に、すんごく優しくなるの。」


意地悪な彼と、優しい彼をちゃんと味合える。


「そりゃ俺にだって、罪悪感ぐらいあるし。」


肩に腕を回して、顔を近付けてくる。


「キスはしていい?」


「うん、して・・・。」


優しく唇を重ねて、キスをしてくれる。


唇をぺろっと舐められて、深いキスの合図をしてくる。


私はそれに答えて、少し口を開けた。


「んっ・・・ふっ。」


優しくとろけるようなキス。


舌をゆっくりと動かして、絡め合う。


どうしよう・・・このキス、気持ち良過ぎる。


すぐに唾液が隙間から溢れ出て、顎を伝う。


「ん・・・んぅ・・・。」


わざと銀糸を引くように、舌を出してゆっくりと離れていく。


やばい・・・舌出してる流司さん、エロい。


「ふっ、なんでそんな唾液垂らしてんの?エロい通り越して可愛いんだけど。」


爆笑してる流司さんの方が可愛いです。








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