第18章 異変

さっきのストラップに対する俺の反応が過剰だったせいか、美羽は何か思うところがあったようで。ちょっとため息をついたと思ったら、クローゼットの方から白い小箱を持ってきた。


「これ、は？」
「いいわよ、もう」
「？」
「写真くらい、見せてあげるわよ」
「…はあ」
「会いたいんでしょっ？姉様にっ」
「…」

はい。とっても。

と思いつつ、素直に頷いていいものやら迷ったので、とりあえず黙っていた。

「…わかってるわよ、私だって。でもまだダメ。明日までは写真で我慢して」
「は、はい」

そっか。明日、指輪を渡しに行くんだっけ。んじゃ、その時いよいよ直接対決…じゃねえ。ようやくお顔を拝見できるワケだな。執事・櫻井が恋焦がれてやまない、噂の美月お嬢様に。

「私もまだ片付けてないのよね…。こっちが新しいのだったかしら…」
「…」

…やっべ。なんか緊張してきた。写真にしたって見るの初めてだもん。一体どんな顔なんだろ。俺が惚れるくらいだから、たぶん相当可愛いよっ？(笑)

ﾄﾞｷﾄﾞｷ♪

ﾜｸﾜｸ♪♪