• テキストサイズ

【松】六人の兄さんと過ごした三ヶ月

第2章 二ヶ月目の戦い


『……え』

 私とイヤミ社長は固まった。

 振り向いた。

 あ。いらしたんですか。六人のお兄様方♪

「何か悩みがあるみたいだから、話を聞いてあげようと探していたら」
 こぶしをワナワナと震わせるおそ松さん。

「悪い子猫ちゃんだな。だが、そういう女豹の一面も嫌いじゃないぜ」
 やはりサングラスをしてるカラ松さん。

「最初に会ったときは良い子だと思ったのになあ~」
 と悲しそうなチョロ松さん。私にも不思議です。いったい誰の影響なんでしょう。

「松奈ー! じゃあ早く薬を飲んでよ、俺とデートしようー!!」
 たまには空気を読みましょうか、十四松さん。まだ薬は届いてませんって。

「映画館で今日公開した恋愛物を観に行こうよ。それから有名レストランで食事をして、
イルミネーションを楽しんで、スタバァで新作のフラペチーノを――」
 高速でスマホをいじりつつ、即興でデートコースを作成するとか、すごいっすね、
トド松さん。やはり美少女薬を飲む前提か。

「…………」

 だから、だから沈黙しないで、一松さんっ!!
 あと別れるとか言わないで下さいね、頼むから!!

 そして六人が私たちにジワリと近づき。

『さて』

「いやああああー!!」
「シェー!!」

 河川敷に悲鳴が響く。
 
 …………

 血のつながっていない兄たちから迫害される哀れな美少女、松奈。

 その後、六人のクズ集団に酒をおごらされ、お酌を強要されたのでした☆


 いったい私が何をしたっ!!

/ 422ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp