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妖魔が巣くう街

第6章 本編の章 鹿島神社陥つ


「おのれ、忌まわしき式神どもめ・・」
棗に使える、一人の従者が式神軒詠を見て呟いた。
従者は、軒詠に挑もうと試みるが力の差は明らかであった。
迫りくる従者に向かって、軒詠は紅蓮の炎で従者で葬り去った。
「し、式・・神。」
巫女が軒詠を見て呟くも、意識を失い倒れた。
「く、くそ・・まさか、式神がいたとはな。」
仁也は、悔しそうに呟き車に乗り込みその場から立ち去った。
それから、数分後に鹿島神社の本堂が焼け落ち、その後しばらくしてから裏本堂や封印の殿が完全に焼け落ちた。
封印を解かれた妖魔達は、軒詠に襲いかかり合う程度の傷を負わせるも、軒詠が吐き出した紅蓮の炎に焼かれ絶命した。
鹿島神社に、封印されていた妖怪達の封印は完全に解かれ夕暮れの街へと姿を消して行った。
鹿島神社は、社務所や裏本堂の一部だけが燃えずに残ったが、鹿島神社は、事実上妖怪達の手に落ちたと言っても過言ではない。
鹿島神社が消滅した為、妖怪を封印している神社は、美琴が守る小牧神社のみだがみかるが住み倉光神社も存在していた。
辺りは、夕時を迎える時だけが流れて行った。
その頃、天野神社では
「鍵が掛ってますね。」
4人の女性が呟いた。
4人のうち、2人は腰に剣を帯びていた。
「いかが致しましょう?」
メイド服を着た女性が呟いた。
「そうね、今日のところは諦めて帰りましょう。」
女性の一人が呟いた。
「この街から、異様な気配を感じるけど・・・」
剣を帯びた少女が辺りを見渡しながら呟いた。
「美琴に、会えなくて残念ですか? サリア」
少女がサリアに向かって呟いた。
「そうですね、久しぶりに会うので御手合わせをお願いしようと思って居ましたが、楽しみは取っておきます。」
少女の問いかけにサリアが呟いた。
サリア達は、小牧神社を後にして街を彷徨い歩いた。
「小牧美琴・・会うのは数カ月ぶりですね。」
少女が呟いた。
「姉上、その天野琴音とはいったい。」
サリアより、少し背の低い少女が呟いた。
「小牧美琴とは、さっき訪れた天野神社の巫女さんで、サリアと打ち合った事のある強い人なのよ」
少女は、呟いた。
「サリアより強い女の人が、いるなんて信じられないわ。」
少女は不満そうな顔で呟いた。
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