第26章 金ヶ崎城
『大将がいないから全くと言っていいほど統制が取れてないですね』
『思ったよりラクだったな。もう少し手応えがあると思ったんだが』
兵の数が少なくなってきたところで城下町を秀吉と三成に任せ、政宗と家康が城に向かう。
元々人の気配がなかった城を落とすのはたやすく、あっという間に小谷城は織田軍の手に落ちたのだった。
『浅井は最初からこの城を捨てる気だったのかもしれないですよ』
『そうだな。朝倉と組めばもっと使い勝手の良い城に移れるだろう。さて、次は一乗谷城だな』
『偽の同盟を組む前に謙信が暴走して斬りかかってなきゃいいですけどね』
2人は秀吉に小谷城の後処理を任せると、三成と三成の隊も一緒に一乗谷城に向けて馬を走らせる。
その一乗谷城では偽の同盟を組もうと、謙信たち一行と浅井朝倉の2人が広間に集まっていた。