• テキストサイズ

イケメン戦国 安土城の居候

第16章 増山城


『この部屋に寝かせて出て行こうとしたが俺の腕を掴んで離さなかった』


『ごめんなさい…』 


誰なのかわからないが遠くへ行ってしまうのが寂しくて夢中で引き留めた、そんな夢を見たのだけれどもしかしたら現実だったのだろうか。

(私から求めたってのはそういうことか!あぁ、めちゃくちゃ焦った!)


『部屋を出て行こうとしたが、いくら家臣の治める城であっても酔った女を一人にしてはおけぬ。ふらふら出て行かれては危険だ。だから起きるまでここにいただけだ』

『ありがとうございます』

『お前が求めた以上の事はしていない。安心したか?』

(意味深な言い方するからドキドキしちゃうけど、腕を掴んだだけで何もなかったんだよね)

『はい。本当にすみませんでした』


『なかなか面白かったが昨夜の酒は苦手な様だな。次は違う酒を用意してやるからまた付き合え』

『わかりました。次は色々気をつけます』


昨夜の事は謙信からの説明で大体理解した。

そしてお酒は出来るだけ控えようと大反省したのだった。



増山城滞在2日目は朝のうちに戦準備の話し合いが行われ、午後からは鷹狩りという名の盗賊狩りに付き合わされた。

3日目は富山城に向かう。


同じ日、光秀と蔦花、そして織田軍とあの毛利元就も富山城に向けて出発していた。
/ 596ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp