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【イケメン戦国】プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭②~

第7章 【一月三十一日 夜半】~祭りの後~









羞恥の余り、目に今にも零れ落ちそうなほど涙を溜めている千花と。
驚きか、はたまた別の感情からか、思わず口元を抑える家康。




それもその筈、布団をのけた千花の姿は裸――に、非常に近い状態で。
真紅のリボンだけがぐるぐると、その身体を覆っていた。




驚きで口が空いたままの家康に。
おずおずと、千花が声をかける。





「佐助君の発案で…プレゼントのひとつってことで、高級リボンを用意してくれたの…謙信様、が」
「は!?越後の!?」


「たぶん出資者は信長様なんだけどね、謙信様が用立てて送ってくださったって、佐助君が…」



「いや、もうこの際そんな事はどうでもいい、んだけど…

じゃあ、少なくとも信長様と佐助と謙信の奴は、あんたがこうなるって知ってるってこと!?」





家康の言葉の剣幕に、千花は驚いてびくり、と肩を震わせる。
それに気づいた家康が、興奮を打ち払うように、はあ、と大きくため息をついた。







「最悪…一瞬でも想像してたら、今すぐにでも斬りすてたいんだけど」
「え?何が斬捨て御免?」





何の自覚もない千花の頬を、家康の手がさらり、と掬う。
いつもと何処か…説明も出来ないような何処かが違うような感覚に、千花の身がふるり、と震えた。




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