【ヒロアカ】血まみれヒーローと黒の少年【原作沿い男主】
第6章 謎の少年
「翔のヤツ、転校初日でカミングアウトしたって。ほんとかよ」
「凪人が言うにはマジらしい。ほら、例の、オールマイトの継承者」
「ああ……」
「やっちゃったネ! やばい!」
「元々言う気だったんじゃないの? 僕はそう思ってたけど」
「だとしてもさ、初日にバラすのはまずくね? はらはらすんよ、こっちはさ」
「まーなー。でもまあ、いずれは知ることだし……」
「遅かれ早かれ、だよね。むしろ初日に思い切って良かったと思うよ、俺は」
「ていうかそもそも、翔が自分で決めたことには口を出さないって決めたでしょ。忘れたの?」
「いや忘れてねーけどさ……そいつが信頼できるかなんてわかんねーじゃん」
「オールマイトの秘蔵っ子、ねえ」
「ヒゾウ? 脾臓!」
「違うよ、陸。秘めるに蔵で、秘蔵」
「まあ何にせよ、俺たちは見極めるだけだぜ。なあ?」
「ああ。そいつが翔の隣に立つにふさわしいかどうか。俺たちにとって重要なのは、それだけだ」